交通事故

アメリカは車社会です。そして、車の運転と交通事故は切っても切り離せません。

交通事故によるむち打ちなどの疾患は、事故発生直後に痛みなどの自覚症状が出ない場合が多いので、注意が必要です。事故の数日後、長いときは数週間ほど経ってから、首や腰の痛み、しびれ、めまい、頭痛、吐き気、嘔吐、難聴などの症状が出ることがあります。事故直後に明確な自覚症状がなくても、速やかにカイロプラクティックや整形外科などの病院で受診することが重要です。

むち打ちよりさらに頭を悩ませるのは、保険会社への対応かもしれません。アメリカの自動車保険制度は、健康保険制度に輪をかけて複雑になっています。州によって法律が大きく異なるからです。当院のあるニュージャージー州エッジウォーターは、ニューヨーク州との州境に位置しており、コネチカット州やペンシルバニア州にも近いのですが、ニュージャージー州在住の人が州内で事故に巻き込まれる場合と、マンハッタン在住の人がニュージャージーで事故に巻き込まれる場合では、保険会社への療養費請求方法が全く異なります。請求方法を間違えてしまうと、払い戻しを拒否されてしまい、自己負担額が増えてしまう可能性があります。

当院では、患者が100パーセント治療に集中できるように、経験豊富な保険専門のスタッフが親切、丁寧に対応しております。さらに、交通事故専門の弁護士と保険請求代行会社ともパートナーシップを結んでおりますので、安心して治療に専念できます。

No-Fault制度
ニュージャージー州やニューヨーク州の自動車保険のシステムは、日本のそれとは大きく異なり、「No-Fault制度」と呼ばれる方式を採っています。この制度では、誰に過失や自己責任があろうと関係なく、事故によって生じた人的損害を自身が契約する自動車保険で保障しなければなりません。

つまり、100パーセント相手の過失でも、被害者である自分の保険を使って事故による怪我の治療を受けなければいけません。ニュージャージーやニューヨークでは、死亡や後遺症など法律で定められた状況でない限り、事故原因者に治療費や慰謝料などの賠償請求をすることはできません。 この制度は、 車社会のアメリカで以前から問題になっていた、訴訟費用の増大や、過失責任の確定に時間がかかり、保険金支払いに時間がかっていた従来の保険制度の解決策として作られました。現在アメリカでは、ニュージャージー州やニューヨーク州をはじめとする十数州でNo-Fault制度が採られています。

これは、事故原因者と被害者双方がNo-Fault制度を実施している州の保険を持っている場合に適用されますが、どちらかがNo-Fault制度を採用していない州の保険を持っている場合は、保障のプロセスがさらに複雑になります。詳しくは当院にお問い合わせください。

事故後の対処法
交通事故に巻き込まれた場合は、速やかな対応が必要です。

1 情報入手
誰でも、事故に遭うと動揺してしまうものです。相手から情報をしっかりもらわずに、事故現場を離れてしまうこともあるでしょう。事故に巻き込まれた場合、できるだけ落ち着いて以下の情報を入手することに努めましょう。

  • 相手の名前、住所、電話番号、免許証のコピー
  • 車の所有者の名前、住所、電話番号
  • 相手の保険会社名、ポリシー番号
  • 相手の車の車種、ナンバープレート
  • 目撃者の名前、電話番号
  • 事故現場の写真

大事故の場合や、 相手が任意保険に未加入の場合、酩酊している場合、当て逃げをされた場合は、速やかに警察に電話をしましょう。けが人が出た場合は、直ちに救急車を呼んでください。警察を呼んだ場合は、後日、警察署でポリスレポートを発行してもらいましょう。

2 保険会社への報告
上記の情報を入手したら、ご自身の保険会社へ連絡し、事故の報告をしましょう。保険会社の多くは、24時間体制で電話を受け付けています。大手の保険会社の場合、インターネットのホームページ上で行うことも可能です。

報告後、保険会社より事故のクレーム番号及び、「アジャスター(Adjuster)」と呼ばれる事故の担当者の名前と電話番号を渡されます。もし、事故の報告後数日たっても保険会社から連絡がない場合は、再度連絡を試みてください。

クレーム番号と担当のアジャスターが決まると、後日たくさんの書類が届きます。速やかに書類に記入し、保険会社に返送してください。書類の記入方法が分からない場合は、アジャスターや保険のエージェントに質問しましょう。

3 体のケア
事故による車の修理も大切ですが、ご自身の体が一番大事です。事故直後に明確な自覚症状がなくても、数日後、数週間後に遅発性の症状に苦しむ場合が多々あります。カイロプラクティックは、交通事故によるけがに非常に有効です。症状がひどくなる前に、速やかに診断、治療を受けましょう。医療機関で受診する前に、保険のアジャスターに「事故による怪我の治療のため〇〇病院に通います」と伝えると良いでしょう。

当院では、経験豊富な保険専門のスタッフが親切、丁寧に対応しております。さらに、交通事故専門の弁護士と保険請求代行会社ともパートナーシップを結んでおりますので、安心して治療に専念できます。

交通事故に巻き込まれた場合、体のケアと保険会社への対応は時間との戦いになります。後回しにせず、迅速に処理しましょう。交通事故に関するご質問は、こちらまで。